肩こりの代表的な19の解消法を徹底解説|ポイントと注意点まとめ
こんにちは。秘境をめぐる治療家、中村ひろきです。
「肩こり 解消法」で検索したら、情報が多すぎてうんざりした!
という経験はありませんか?
今回は、代表的な19個の肩こり解消法のポイントや注意点を徹底的にまとめました。
「いろんな方法を試してるけど、すぐ元通りになってしまう・・・。」
という方は、今回紹介する解消法をいくつか組み合わせて、自分にとってベストの肩こり解消法を見つけましょう!
- 1.マッサージ
- 2.ヨガ
- 3.ストレッチ
- 4.食生活の改善
- 5.ストレス解消
- 6.保温
- 7.漢方薬
- 8.睡眠の見直し
- 9.ウォーキング
- 10.ツボ押し
- 11.整体
- 12.呼吸法
- 13.トレーニング
- 14.ストレッチポール
- 15.まくらを換える
- 16.デュークズウォーク
- 17.入浴法
- 18.ピラティス
- 19.筋膜リリース
- まとめ
- 特別付録
1.マッサージ
マッサージをおすすめするタイプ
- とにかく忙しい人
- 一時的な疲れを取り除きたい人
- 精神的なストレスもある人
ひろき的「マッサージ」の解説
忙しい人にとって時間コスパは最強。睡眠不足や精神的なストレスを解消する効果も高いので、それらを併せ持っている人は特に有効。
マッサージ終わった時に感じる睡魔に任せて寝ると、とても質の高い睡眠をとることができる。よって、寝る直前に受けるのが最大のポイントだ。
マッサージの注意点
注意点はたくさんある。治療家歴12年のプロ目線で教える。
1つ目。飛び込みで知らない店に入らないこと。飛び込みのお客さんには、指名の少ない不人気スタッフがつくことが多く、その施術には満足できない場合がほとんどだ。
2つ目。60分2980円のマッサージ店は気をつけること。彼らは数週間の研修を終えた素人であり、骨や筋肉の解剖学をまともに勉強していない。
そのため、知り合いの中でも「余計ひどくなった」という声があまりにも多い。自分の大切なカラダに数千円の出費をケチるのは避けたい。
3つ目。マッサージを受けるときは、必ず全身やってもらうこと。肩こりが辛いからといって「肩を重点的に」やってもらっても、肩こりは治らないどころか、炎症を起こしやすい。
一口に肩こりといっても背中、腰、お尻など全身の筋肉が連動して起こる場合はほとんどなので、結果的に全身マッサージを受けた方が肩こりに対する効果は高いのだ。
2.ヨガ
ヨガをおすすめするタイプ
- 精神的なストレスがある人
- 姿勢の悪さを指摘される人
- 内臓に関する症状もある人
ひろき的「ヨガ」の解説
もともと精神を安定させることを目的としたヨガは、人間関係のストレスなどに悩まさる女性にはもってこい。
また、猫背など姿勢の悪さもある人は、肩こりの原因が全身に及んでいるので、全身に対して行うヨガは最良の方法。
ヨガで内臓が正しい位置に戻ることで、内臓のはたらきも息を吹き返す。そのため、肩こりだけでなく便秘やむくみ、胃もたれがある人は迷わずお試し体験を。
ヨガの注意点
「肩こりを治す」という目的を見失わないことが大事。いつの間にか「ポーズを完成させること」に目的がすり変わり、無理をして体を痛めてしまう女性はものすごく多い。
また、友達と一緒に始めたり、わざわざ遠くの教室へ通ったりすると、たいてい続かないので注意。無理なく日常の動線に組み込むのがポイント。
もう一点。ヨガの先生は個性的な人が多い。多少時間を費やしてでも、こちらの「肩こりを治す」というゴールに寄り添ってくれる先生を探そう。
3.ストレッチ
ストレッチをおすすめするタイプ
- 自分でなんとかしたい人
- 仕事がデスクワークの人
- 寝つきが悪い人
ひろき的「ストレッチ」の解説
仕事がデスクワークの人は、頭・首・肩・背中の筋肉が硬く縮んでいるので、それらの部位をストレッチすれば即効性がある。
ストレッチの種類は山のようにあるので、いろんな方法を試してみて、自分のカラダにとってスッキリ感を強く感じるモノを3つくらいマスターしよう。
参考:自宅で3分以内にできる腰痛対策セルフケアを7つ伝授する
※ここに示した「肩甲骨タオル体操」は特にオススメ。今話題の肩甲骨はがしなんて目じゃない。
ストレッチの注意点
肩こり患者で「仕事の合間にストレッチやってるんだけど・・・」という人は多いが、これだけで肩こりを完治しようとするのはだいぶ甘い。
なぜなら、仕事がデスクワークの場合、肩の筋肉1日約6時間負担をかけている。
それに対して、「仕事の合間に」筋肉をリフレッシュする時間はせいぜい1日10分。
そりゃ治るわけないよ。だから、ストレッチはあくまでも肩こり治療の補助と考えるべき。それ以外にいくつかの解消法を併用することが必要だ。
それほど現代人が肩にかける負担はあまりにも大きい。
4.食生活の改善
食生活の改善をおすすめするタイプ
- 甘いものが好きな人
- 冷たいものが好きな人
- 夜遅く飲食する人
ひろき的「食生活の改善」の解説
「いくら肩のストレッチをしても治らない」と嘆く人に、一言申したい。
「だって、その肩こりは、肩が原因じゃないんだもん。」と。
どういうことだろうか?チョット下の図を見て欲しい。
鍼灸の世界では「胃の六つ灸」という有名な治療法がある。「胃が疲れてる人には、この6つのツボに灸をしろ!」という定石の一手だ。
つまり、胃に負担がかかると、これらのツボ周辺の筋肉は硬く縮んでくる。
そうすると、その筋肉達は、肩の筋肉を下へギュッと引っ張ってしまう。下の図をみてみよう。
すると、肩に引っ張られた筋肉は、当然のことながら突っ張りや痛みを感じるようになる。
これが「食生活からくる胃腸の疲れ」が引き金になって起こる肩こりのメカニズムだ。さきほどぼくが、「その肩こりは、肩が原因じゃない」と言った意味が理解できただろうか?
食生活の改善の注意点
冷たいものや甘いものは、確実に筋肉の質が悪くなっていく。これらに当てはまる人は、ヨガやストレッチに取り組む前と同時に、食生活の改善も必須課題だ。
ただし、食生活を短期間で激変させるのは難しいので、始められるところから少しずつ変えていくのが良い。
5.ストレス解消
ストレス解消をおすすめするタイプ
- ため息がよく出る人
- 愚痴が多い人
- 苦手な人に毎日会う人
ひろき的「ストレス解消」の解説
苦手な人に会う時や、仕事でプレッシャーを感じている時、カラダの中で一番力が入るところはどこだろうか?
そう、答えは言うまでもなく肩だ。
日本古来から「肩の荷が下りる」という言葉がある通り、肩は「責任」や「負担」を感じている時に、最も無意識に力が入ってしまう場所なのだ。
心当たりのある人は、シンプルに「自分が最もストレス解消される方法はなんだろう?」と問いかけてみよう。
意外にもカラオケへ行くことや、気心の知れた友人と定期的に食事をすることが、肩こり解消法のカギを握っているかもしれない。
ストレス解消の注意点
「ハーブティーを飲むといい」「ぬるいお湯に浸かるといい」などの情報に惑わされず、あくまで自分を基準にすることが大事。
極端にお金のかかるものや、他人を必要とするものに依存しすぎると、続かないので注意が必要。
自分のカラダが何を一番喜ぶのか、じっくり自分のカラダに尋ねてみよう。
6.保温
保温をおすすめするタイプ
- 色白の人
- 冷え性の人
- 足がむくみがちな人
ひろき的「保温」の解説
ぼくの感覚では、肩こりに悩む若い女性の10人中9人は冷え性に悩まされている。
貼るカイロやスチームパッドもいいが、お風呂に入ってしまった方が手っ取り早く全身が温まるのでベスト。
どうしても入浴の時間が確保できない人は、これらの道具に頼るのもいいだろう。
保温の注意点
気をつけたいことが2点ある。
1つ目。温める以前に大事なことが、そもそも「冷やさない」ことである。夏場はクーラーや冷たい飲み物でカラダが冷えがちなので、これらの影響をなるべく受けないようにしよう。
2つ目。夜中に肩がズキズキ痛む場合や、頭痛を伴う場合は、かえって温めると悪化することもある。
試しに温めて、カラダが喜んでいるか、嫌がっているか、自分のカラダに聞いてみよう。判断に迷う場合は、こちらの記事も参考に。
参考:【最終結論】その腰痛は「温める」「冷やす」どっちが正しい?
7.漢方薬
漢方薬をおすすめするタイプ
- 冷え性の人
- 根本から直したい人
- 内臓の症状もある人
ひろき的「漢方薬」の解説
肩こりだけでなく、慢性的に寝違いや首こりがある場合は独活葛根湯(どっかつかっこんとう)、便秘や高血圧がある場合は大柴胡湯(だいさいことう)を使うことが多い。
肩こりという単一の症状だけでなく、他の症状も総合的にみた体質で種類が決まるので、興味のある人は信頼の置ける薬局や漢方医に尋ねるとよい。
漢方薬の注意点
即効性はないので、とにかく今スグ楽になりたいという人には不向き。お金もそれなりにかかるので、時間をかけてでも体質そのものを変えたい人でないと難しい。
また、「漢方薬は副作用がない」と勘違いしている人が多いが、種類によっては体力のある人でないと副作用が出るものもある。よって、キチンと自分に合った漢方を処方してもらう必要がある。
8.睡眠の見直し
睡眠の見直しをおすすめするタイプ
- 寝つきが悪い人
- 眠りが浅い人
- 寝る時間が不規則な人
ひろき的「睡眠の見直し」の解説
肩こりがあると反射的に「筋肉をほぐさなきゃ!」「整体に行かなきゃ!」と声をあげる人は多い。
でも、イチバンの治療家って、実は睡眠なのだ。
睡眠ってのは、筋肉をほぐし、骨格を矯正し、体をベストの状態に戻してくれる万能修理マシーン。
本来そのマシーンが正常に働いてくれさえすれば、1日の疲れはリセットされて朝を迎えるはずなのである。
だから、他の解消法に時間やお金をかけたくない人は、睡眠時間を増やしたり、寝具を変えたりして、万能修理マシーンの性能を取り戻すことに力を注いでみてはどうだろうか。
睡眠の見直しの注意点
睡眠の質を上げるために「湯船にしっかり浸かる」などたくさんの情報が出回っているが、万人に共通する絶対的な答えはない。
10時間睡眠を取らないと動けない人もいれば、武井壮のように45分睡眠がベストの人も存在するのである。
よって、世にあふれている情報に惑わされることなく、「朝どれだけスッキリ感があるか」という主観だけを頼りに、自分のベストオブ睡眠法を確立しよう。
9.ウォーキング
ウォーキングをおすすめするタイプ
- 仕事が長時間同じ姿勢の人
- 運動から1年以上遠ざかっている人
- むくみや便秘もある人
ひろき的「ウォーキング」の解説
万人にとって最高の全身運動。ここでの目的は「筋肉を鍛える」ことではなく、「硬く縮んだ筋肉をほぐす」ことを忘れずに。
「ウォーキングって筋肉がほぐれるの?」と思うかもしれないが、1時間ほど早歩きすると、驚くほど全身の筋肉がほぐれてスッキリするのがわかる。
肩こりに悩んでいて運動不足の人は、特に効果が現れる可能性が高い。ストレッチなどの静的な運動と併せて、ぜひ積極的に行ってほしい。
ウォーキングの注意点
最大のネックは「つまらない」ということである。
会社から帰って、ウェアに着替えて、外に飛び出す、という習慣は挫折する可能性が高いので注意。無理なく日常に溶け込ませるのがポイント。
「エレベーターを階段にする」「自転車で行ってた買い物を歩きにする」などが良い例。
歩いた後の爽快感を一度覚えてしまうとやめられなくなるので、最初の一週間でその感覚をぜひ味わってほしい。
代謝が良くなるので、むくみや便秘も解消されること間違いなし。
参考:早起きやランニングを「努力」から「好き」に昇華させる最強の方法
※「続ける」という意識を脱却したい人は読んでみてください。
10.ツボ押し
ツボ押しをおすすめするタイプ
- 自分でなんとかしたい人
- 寝つきが悪い人
- 眼の疲れがある人
ひろき的「ツボ押し」の解説
自分でできるツボ押しは限界があるが、呼吸法やストレッチをコツコツ続けられる人は、さらに効果が期待できる。
オススメの道具が2つある。
1つ目は、以前デスクワークをしていたときに愛用していた指圧器だ。手の届かない肩甲骨周りにムチャクチャ効く。値段コスパも高いのでぜひ試してほしい。
2つ目は100均のテニスボール。寝た状態で胸や背中の筋肉を押し付けるだけで、肩に驚くほどの効果がある。
ちなみにぼくは、365日リュックの中にテニスボールが入っている。
また、必ずしも道具が必要なわけではない。下の図で紹介するツボは、肩から離れた場所にあるが、肩こりに関係する大事なツボ。覚えておいて損はない。
▼合谷(ごうこく)
▼魚際(ぎょさい)
▼孔最(こうさい)
ツボ押しの注意点
先ほども書いたが、いくらツボを押しまくったところで、あなたの食生活に問題があれば、肩こり地獄からはなかなか脱出できない。
ツボ押しはあくまで筋肉をほぐすための一手段。生活習慣や内臓にも肩こりの原因が隠れている場合は、筋肉をほぐすだけでは足りないため、他の解消法と併用して行わなければいけない。
多くの人が勘違いしがちだが、肩こりの原因が単一であることはゼロに等しく、必ずいくつかの原因が重なり合って起こる。
だから、それぞれの原因に対して適当な解消法を取り入れることが、目に見えて肩こりを減らしていく最低条件なのだ。
11.整体
整体をおすすめするタイプ
- 自分でコツコツ続ける時間が取れない人
- 自分の体のゆがみを詳しく知りたい人
- 便秘やむくみなどの症状もある人
ひろき的「整体」の解説
ツボ押しやストレッチを独学でやるよりも、プロに自分のカラダを診てもらう意義は大きい。
その理由はカンタン。今まで気づかなかった、自分の体のクセやゆがみを知ることができるからだ。
たいていの整体は、肩だけでなく全身を診ることになるので、思わぬところに肩こりの原因が隠れていた、などの発見があるのも整体の醍醐味だと思う。
また、全身を診ることによって肩こり以外の症状も改善する見込みがあるので、とにかくいろいろな症状に悩まされている人は、思い切ってお金を投資しよう。
誰がなんと言おうと、自分の体以上の資本はなど存在しないのだ。
ぼくも数年前、フットサル中に足首を強く捻挫した。
接骨院で電気を当てていてもラチがあかないので、1回5,000円の整体に半年間通い詰めた。
結果的にキレイサッパリ治って、「捻挫グセ」がつくこともなかった。今ではフットサルもマラソンも大いに楽しんでいる。短期集中で自分の体にお金を投資して本当によかったと思う。
整体の注意点
他人に自分の体をゆだねる以上、効果の大小は「誰にやってもらうか」でほぼ決まる。
ここで、ヘタな整体にあたらないコツをいくつか紹介しよう。
- 友達に勧められた先生が自分の体にも合うとは限らない。その整体のホームページやブログをチェックして、あくまで自分の主観で決めよう。
- 電話予約時に、対応の仕方をチェックしよう。ここで良い印象を受けなかった場合は、実際に施術を受けても不満が残ることがほとんど。
- 頻繁に半額キャンペーンをやっている店は避けよう。
- いつ前を通ってもガラガラで、やけに外観が新しい店は避けよう。
- 問い合わせメールの返信が2日経ってもこない店は避けよう。
整体といえば「バキバキ」のイメージが強いが、そのような施術をやってる店はだいぶ少なくなったように感じる。
ホームページをみればたいていの施術内容がわかるので、自分の直感を信じてカラダに合いそうなものを選ぼう。
12.呼吸法
呼吸法をおすすめするタイプ
- 自分でなんとかしたい人
- 寝つきが悪い人
- 肌荒れや喘息がある人
ひろき的「呼吸法」の解説
ひどい猫背で肺が圧迫されているような人は、呼吸が浅いために肌へ酸素(栄養)が行き渡らず、肌荒れを引き起こしている。
忙しい現代人の肩こりが呼吸法だけで解決することはまず無いが、ストレッチなどをコツコツ自分で行える人は併用すると良いだろう。
なお、ヨガは同時に効果的な呼吸法をおこなっているといえる。ネットには数え切れない呼吸法が紹介されているので、興味がある人は調べてみるといいだろう。
呼吸法の注意点
繰り返すが、呼吸法だけで肩こりが治ることはまずあり得ないから、他の解消法と併せて行うことは必須。
また、一人で始めても「ホントにこれでやり方合ってるのかな?」と疑念を抱きながらやる可能性が高い。もし本当に興味があるなら、専門の先生からキチンと指導を受けた方がずっと効率的だろう。
13.トレーニング
トレーニングをおすすめするタイプ
- 二の腕が太い人
- 永らく汗を流していない人
- 仕事がデスクワークの人
ひろき的「トレーニング」の解説
知らないうちに筋肉が痩せ細った社会人の中には、肩こりの原因が「筋肉のこり」でも「内臓の疲れ」でもなく、単に「肩を支える筋肉が弱っていたから」というパターンがすごく多い。
男性よりも女性の方が肩こりが多い理由が「筋肉量の違い」といわれていることからもわかるように、肩を支えるにはそれなりの筋肉量が必要なのだ。
ここでちょっと考えてほしいのだが、
いくらカラダを温めても、
いくらマッサージをしても、
いくら整体に通っても、
それらは筋肉が増えるわけじゃない。
だから、
腕立て伏せが1回もできなかったり、
片足立ちが10秒も続かなかったり、
電車で5分も立っていられなかったりする場合は、
今すぐに筋肉を「最低限レベルまで」鍛えよう。ムキムキになる必要は全くない。それだけで、あなたの肩こりがいくらか改善する可能性は十分にある。
トレーニングの注意点
しばらく運動をしていなかった社会人が急激に運動を始め、あっという間に故障して去っていく姿を、ぼくは数え切れないほど見てきた。
じれったいのはわかるが、数年のブランクがある場合は、ストレッチやウォーキングを最低でも2週間続けて段階をゆっくり踏むのが安全といえる。
14.ストレッチポール
ストレッチポールをおすすめするタイプ
- 自分でなんとかしたい人
- 背骨のゆがみを指摘される人
- 寝つきが悪い人
ひろき的「ストレッチポール」の解説
「わずか10分で生まれたての赤ちゃんのようなカラダに戻る」というお馴染みの品。
自分一人でできる背骨矯正としては最高の方法だと思うので、肩こりだけでなく骨格のゆがみで悩んでいる人は試す価値あり。
ぼくが沖縄で働いていたとき、スキマ時間を使って正規品のストレッチポールで上の写真のように寝ていたが、背骨が矯正されるためか瞬殺で眠気がやってくるので、その効果はなかなか恐ろしいものだと思う。
なお、正規品はかなり値が張るので、バスタオルをゴムで縛ったもので代用してもよい。使い方はコチラの動画がわかりやすい。
ストレッチポールの注意点
マニュアル通りにやれば故障をすることはまずないが、以下に当てはまる場合は、使う前に医師に相談しよう。
- 妊娠中の方
- 体に痛みや腫れがある方
- 糖尿病の方
- 高血圧の方
15.まくらを換える
まくらを換えるおすすめタイプ
- 朝イチで症状が強い人
- 眠りが浅い人
- 寝つけない人
ひろき的「まくらを換える」の解説
本来は「睡眠」こそが体力回復の源であるため、朝一番が最も体調が良い、という状態が普通なはずだ。
だから、その朝一番に肩こり等の症状を感じるとすれば、その原因は睡眠中のどこかに潜んでいると考えられる。
もしあなたが、病院やテレビCMで紹介されたまくらを頑固に使い続けているのなら、他のまくらに買い換えるだけで、肩こりの症状を軽くするチャンスがある。
なぜなら、従来のまくらがあなたに最もフィットするまくらとは限らないからだ。
まくらを換える注意点
肩こりにまつわる情報で、最も多くの誤解を生んでいるのがまくらだろう。
それは、「高価なものほど優れている」という常識が、まくらには全く当てはまらないからである。
人の体は二つとして同じものがないため、「その人にぴったりのまくら」は人の数だけ存在することになる。よって、高価なまくらが万人共通の良いまくらとは誰も言い切れないわけだ。
よって、テレビCMや医師に勧められた高価なまくらを良いと信じ込むのをやめ、朝起きた瞬間に感じる「爽快感」を唯一の基準にしなければいけない。
中には「数万円のまくらも試したけど、結局980円のクッションを二つ折りにしたものが一番調子が良い」という患者さんもいるほどだ。
16.デュークズウォーク
デュークズウォークをおすすめするタイプ
- 体のラインが気になる人
- 筋力不足の人
- 猫背やO脚もある人
ひろき的「デュークズウォーク」の解説
ヨガや整体の要素を取り入れたデューク更家氏の考案した健康法。実はコレ、細部までこだわって考え抜かれた素晴らしい肩こり解消法なのだ。
スゴイのは、今回紹介した21個の解消法のうち、いくつもの要素が併さっていること。
その上、慣れない人がやると5分足らずで翌日は筋肉痛コースだから、よほど効率的に筋肉を刺激していることがわかる。
特に肩こりの人に実践してほしいのは、下記のウォーキング。
▼トルソーウォーク
上半身を酷使しているパソコン仕事の人は必須。
デュークズウォークの注意点
ナメてかかると即筋肉痛になるので注意。運動から遠ざかっている人は、1日5分程度で十分効果が現れる。
また、ネット画像を見て真似るだけでは細部に効かないので、せっかく始めるなら書籍かDVDを買って肩周辺にキチンと効かせることが大事。
書籍はカラダに無知の人にもとってもわかりやすい1mウォーキング・ダイエットや、DVD付きの1mウォーキング・ダイエット完全レッスン28 がオススメ。
17.入浴法
入浴法をおすすめするタイプ
- あまり湯船に浸からないこと
- 冷え性の人
- ストレスを感じている人
ひろき的「入浴法」の解説
治療家歴12年のぼくは、慢性肩こり患者に一言物申したい。
「風呂ナメんなよ」
コレである。ぼくから言わせれば「風呂に入る時間がない」のではなく、「風呂に入らないから心の余裕がない」のだ。
ニンジンにいくら熱湯をかけても柔らかくならないように、人間の体も、シャワーだけで芯まで温まることはない。
騙されたと思って、これを読んだ今日一日だけ、自分が気持ちいいと思う温度のお湯に15分だけ浸かってから寝てほしい。
きっと、シャワーだけで終わらせていた日とは比べ物にならない朝を迎えるはずだ。より効果的な入浴テクニックを知りたい人は、この記事も参考にするとよい。
参考:腰痛男子必見!半身浴より効果の高い「高温浴」の魅力とは?
入浴法の注意点
言うまでもなく、入浴法の効能は「カラダを温める」ことだ。だから、カラダのどこかに炎症があったり、ズキズキ激しく痛むような症状があるときは、かえって悪化することがあるので控えよう。
また、お風呂に浸かることが久しぶりという人は、かえって疲れを感じることがある。息苦しくなったり、強いほてりを感じた場合は、早めに入浴を切り上げることをオススメする。
18.ピラティス
ピラティスをおすすめするタイプ
姿勢の悪さを指摘される人
運動不足の人
骨格の歪みがある人
ひろき的「ピラティス」の解説
「ヨガ」が精神的な効果に重点をおくものとすれば、「ピラティス」は身体的な効果に重点をおいたもの。
「体幹」「インナーマッスル」を効果的に鍛えるなら、これ以上の方法はないだろう。上の写真のポーズでグラつくようなら、相当体幹が弱ってるので、実践すれば大幅に肩こりの解消が期待できる。
トレーニングの章でも話したが、慢性的な肩こりから脱出するには、「最低限の筋力」は必要不可欠。筋肉なくして、肩こりの完治はあり得ないのだ。
ピラティスの注意点
「ヨガ」に同じく、運動不足の人がいきなりフルスロットルで取り組むと、あっという間に故障して退陣することになりかねない。
自分の現状を把握して、無理のないところから始めることが何よりも大事。
19.筋膜リリース
筋膜リリースをおすすめするタイプ
- カラダのラインが気になる人
- 仕事がデスクワークの人
- 猫背やO脚がある人
ひろき的「筋膜リリース」の解説
聞きなれない言葉の説明から。極限までわかりやすく言えば、
- ストレッチ→筋肉を伸ばす
- 筋膜リリース→筋膜を伸ばす
となる。筋膜とは、複数の筋肉をひとまとめにして包んでいる膜のことだ。
例えば、上の写真の青色で示した部分に注目。これらはひとつひとつバラバラの筋肉だが、たったひとつの筋膜によって包まれている。「アームライン」という筋膜だ。
スマホで指を使いすぎると、やがて腕→肩→首と疲れが及んでいく理由は、「アームラインが疲れているから」というわけである。
▼アームラインの筋膜リリース
「肩こりの疲れが、他の場所まで及んでるなぁ」と感じている人は、ぜひ試してみよう。ストレッチ以上の効果が現れるかもしれない。
参考:NHKで紹介された『筋膜リリース』の効果と方法ひとまとめ
筋膜リリースの注意点
ストレッチと混合しがちだが、やり方は全然違う。自分のものにしたければ、自分でできる! 筋膜リリースパーフェクトガイドか、1日1分 筋膜リリース -痛みとこりがラクになる-のどちらかが入門書として最適。カラダの専門家でない人にも十分わかりやすい内容になっている。
また、やり方によっては強い刺激をカラダに与えることになるので、妊娠中の方は避けた方が良いだろう。
女性は、妊娠中になると受けられる治療法がかなり減るので、妊娠するずっと前からカラダを整えておかなければいけないのだ。
まとめ
ここで、繰り返し伝えたいことがある。それは、「肩こりの原因はひとつじゃない」ということだ。
よって、たったひとつの解消法をすれば肩こりが解決することはほとんどなく、いくつかの解消法を併用して行うことが重要なのだ。
下の表に、肩こりの「原因」と「解消法」の相性をまとめた。
なんとなくでいいから自分の肩こりの原因をいくつか特定して、それに合ったベストの解消法を組み合わせてほしい。
特別付録
肩こりの「原因」と「解消法」の相性表
最後に、「どんな原因の肩こりにはどんな解消法が相性良いか」を一覧表にした。
肩こり患者の最大の勘違いは、「たったひとつの解消法で対処しようとしていること」にある。自分のカラダの声を聞いて、相性の良さそうなものをいくつか組み合わせて無理なく実行しよう。
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