季節の変わり目に「体調も崩せない」カラダが一番危ないって話。

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こんにちは。秘境をめぐる治療家、中村ひろきです!

 

「もう何年も風邪なんか引いてないよ。」

 

そうやって自慢している友達が周りにいたら、今回の記事をコピペしてLINEで送りつけてやってください。マジで。

なぜなら、そういう一見丈夫そうに見える人こそ、ある日突然ポッキリ折れてしまって大病する可能性が高いからなんです。

五重塔のしなやかな柱を思い浮かべてください。左右に揺れながらも柔軟性のある方が、結果的に長持ちするんですよ〜。

 

というワケで、今回は「季節の変わり目のカラダ」について、Google検索でヒットしない真実をお話ししたいと思います。

 

「毛が抜けた!」と騒ぐウサギは一匹もいない

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引用:うさぎのぽんず(@usausa_ponzu)さん | Twitter

動物を飼ったことがない人でも、犬や猫の毛が季節によって生え変わることはご存じでしょう。

ぼくは学生時代うさぎを飼っていたので、夏はパサパサの毛、冬はフワフワの毛に生え変わるのを間近で見ていました。

季節の変わり目は、抱っこしただけで抜け毛が大量に服につくので、なるべく抱っこを控えていました。

 

つまり、ぼくの飼っていたウサギは脱毛することによって「季節の変化にカラダを適合させていた」というワケです。お見事ですね。

 

さて、本題はここからです。

ヒトは季節の変わり目に体調を崩します。風邪を引いたり、熱を出したり、鼻水が出たり、人によって症状は様々です。

それらの症状が出ると、たいていの人は大騒ぎです。風邪を引いたら風邪薬、咳が出たら咳止め、下痢をしたら下痢止め、などなど。

季節の変わり目にカラダが変化を起こして、大騒ぎする動物は一匹もいません。大騒ぎするのは動物界で唯一ヒトだけです。

実は、季節の変わり目に起こる一連の症状は、動物と同じで、次の季節に適合したカラダをつくる大切な反応です。

それらの症状は「薬で抑え込む」のではなく、「上手に通過させる」ことが大事なのです。

 

季節の変わり目にカラダで何が起こっているのか?

いくら季節に合わせてカラダが変化しているといっても、ヒトのカラダは動物の毛のようにハッキリと目に見える変化は現れません。

でも、ヒトの体内では明確に「次の季節に備えた準備」が行われています。具体的にどんな準備が行われているのでしょうか?

 

次の季節を控えたカラダにとって、最良の準備はズバリ「風邪を引くこと」です。

 

風邪を引いて熱を出すことは、その季節にカラダが捨て切れなかった老廃物を燃やす極めて正常な反応です。

「夏バテ防止に焼肉!」などと飲食業界の宣伝文句に踊らされて、胃腸機能が最も低下する夏に大食いした人は、秋から冬にかけて大風邪を引きます。

大風邪を引くということは、それだけカラダの大掃除に時間がかかるということです。

掃除はこまめにしていれば、あっという間に過ぎてしまうのです。

それでも、まだ風邪を引くだけマシです。

「もう何年も風邪を引いていない」と自慢している人は、体内に老廃物を溜め込んでいることを周りに知らせているようなモノなのです。

 

「すべての症状=悪」という洗脳

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ぼくのカラダを例にとってみます。

ぼくは夏から秋にかけて、温度が少しでも下がると鼻水が出ます。肌がブルッと震えて、毛穴が閉じる感覚があります。

そして、2〜3日経つと止まる。また温度がグッと下がるとまた出る。この繰り返しでぼくのカラダは衣替えをしていくのです。

「夏に開き切った毛穴が閉じていく」ことこそ、夏から秋にかけての正常なカラダの反応です。

ぼくのカラダは、鼻水とくしゃみが出ることで全身に号令をかけ、秋の訪れを知らせているんですね。

早めに冬支度が完了するおかげで、ぼくは冬に何日も寝込むような風邪を引いたことはありません。

こんなありがたい「号令」を利用しない手はありません。風邪薬や鼻炎薬で抑え込むなんてもってのほかです。

 

この「季節の訪れを知らせる号令」は人によって違います。

 

ギックリ腰になる人もあれば、下痢が出る人もあります。大切なのはその症状を薬で抑え込むのではなく「上手に通過させる」ことです。

 

さて、あなたにとっての「号令」はなんでしょうか?

 

まとめ

「夏は冷房、冬は暖房」が当たり前になってしまった今、現代人が季節の変化に鈍いカラダになってしまったのは仕方ない面もあります。

そんなとき大切なのは、なるべく季節に逆らわないように自然体で過ごすこと。

テレビ番組や製薬会社のコマーシャルに不安を煽られるのではなく、自分のカラダの声に耳を傾けてあげることです。

季節の変わり目には、しっかり体調を崩して次の季節のカラダを作りましょう。

破壊ありて建設ありとは、まさに季節の変わり目のカラダのためにあるような言葉なのです。

 

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