病院勤務セラピストが「出る杭」になるための具体的な3つの方法

f:id:youchiryoin:20170704190132p:plain

 こんにちは。秘境をめぐる治療家の中村ひろきです!

先日、複業をテーマにした講演会でお話しさせていただく機会があり、給料以外に複数の収入源をもつ立場として脱力系トークを展開してきました。

  

講演者の内容は一貫して「このまま病院に勤めてたらヤバイよ?」というモノでしたが、だからといって今すぐ辞めるわけにはいかないのは百も承知。

むしろ、ぼくの本音は

「せっかく(今はまだ)安定した職場にいるんだから、仕事が終わってしょーもない飲み会に行くぐらいなら、お金と時間を投資して入念に準備すれ!」です。

(30前後で合コンに行っても、ロクな女なんか早々出現しないだろ?笑)

 

というわけで今回は、

  • 病院勤務セラピストはなぜ「出る杭」になるべきなのか?
  • これからの時代どんなスキルを身につけるべきなのか?

 

という話を中心にお送りします。

 

なぜ「出る杭」にならなければいけないのか?

セラピストの方にどんな仕事をしているのか質問すると、たいていこう返ってきます。

「理学療法士です。」

「作業療法士です。」

 

ぼくからすれば、それは仕事内容ではなくただの資格名

つまり、そう答えることで「他の理学療法士となんら変わらない存在です」と言ってることと同じなのです。

 

今はそれでいいかもしれません。

でも、やがて健康保険財源が底を尽き、病院や会社などの組織に頼れなくなった時、あなたは「資格名」と「組織名」を使わずに自分のことを他人にどう説明するでしょうか?

 

自分の仕事を30秒で説明して他人に一瞬で覚えてもらえるでしょうか?

 

覚えてもらうことができなければ、あなたに仕事が回ってくる以前に、あなたを覚えてもらうことすらできません。

  

ここで必要なのが掛け算です。

ぼくは「治療家」に加えて「秘境出張」「ブロガー」「不動産投資家」などの要素を掛け合わせて、治療家が1万人居てもかぶらないように差別化を図っています。

 

「治療家×ブロガー」

これだけでは「80人に1人」くらいにしかなっていないかもしれませんが、

「治療家×ブロガー×秘境×不動産投資家」

とすべて掛け合わせることで「1万人に1人」もしくはそれ以上に希少性のある人物になれるというワケ。

 

さぁ、あなたはどんな要素を掛け合わせて「出る杭」になりますか?

 

ここで大事なのは、治療法のセミナーや勉強会へ行ったところでもはや「出る杭」にはなれないということ。セラピストはとっても勤勉なので、みんなが受けているセミナーを一緒に受けたところで差別化は図れないんですよね。

 

じゃあ、具体的にどんなスキルを学べば「出る杭」になれるのか。

答えは無数にありますが、ここでは近年特に大事だなとヒシヒシ感じているものを厳選して紹介します。

 

1.英語をマスターする

f:id:youchiryoin:20170704190132p:plain

前述の講演会では、高校で同級生だった岩田も講演をしました。

 

彼は理学療法士ですが、英語とタイ語が話せることを武器に「日本とタイの理学療法分野の橋渡し役」をやっています。

・タイの医療現場を視察するスタディーツアー主催

・日本の下肢装具を途上国へ送る活動

・タイでの理学療法活動をまとめて電子書籍出版

 

これらの仕事ができるのも、彼に語学力がなければ達成し得なかったもの。それを証拠に、彼は講演で「自分は何も取り柄がないフツーの人」と繰り返していました。

あなたが病院で何気なく身につけた知識や技術が、途上国ではとんでもなく感謝されるモノかもしれないのです。

 

ちょっと下の図をみてください。

f:id:youchiryoin:20170704192637p:plain

引用:http://www.efjapan.co.jp/epi/

2016年の英語能力ランキングで、日本はアジアの中でもかなり微妙な位置です。

近年多くの外国人観光客が訪日しているにも関わらず、英語力に関しては全く「おもてなし」できていない状況です。

 

この結果をあなたはどう捉えるでしょうか?

 

ぼくはこの上ないチャンスだと確信しています。

 

だって、英語を話せる人が少ないのなら、ちょっと話せるだけでカナリ「出る杭」になれるじゃないですか。英語力が微妙な国に生まれて超感謝ですよね。

 

英語はどうやって勉強すればいいの?

f:id:youchiryoin:20170705074713p:plain

じゃあ、病院勤務の多忙なセラピストが英語を学ぶためにはどうすればいいのか。

 

かれこれ7年くらい前に岩田の家に遊びに行った時、何気なく彼は「昨日フィリピン人と30分くらいスカイプでしゃべった」と言っていました。

その時ぼくは出会い系かな?と思ったのですが、全然違いました(笑)

彼は、オンライン英会話を使っていろんな国の人と楽しそうにコミュニケーションを取っていたんですね。

 

今思えば、彼は「勉強する」という意識ではなく、海の向こうの彼女と遠距離恋愛を楽しむような感覚で英語を身につけてしまったのです。

あの時ぼくは、まさか彼が「日本とタイの理学療法分野の橋渡し役」になるとは思いもしませんでした。あの頃から地道に種を蒔いてたんですね・・・。

 

実はぼくも、いろんなオンライン英会話の無料体験を受けながら、いろんな国の講師に「あなたの国で鍼灸はどう?流行ってる?」と聞いて回ったことがあります。

コレ、反応様々でめっちゃおもろいですよ。こんなんタダでヒアリングできるなんて超いい時代ですよね(笑)

 

病院に勤務していたら「英語話せなきゃヤバイ!」と焦ることなんてそうそうないでしょうから、同僚がしょーもない飲み会に行ってる間に粛々と英語を身につけちゃいましょう。

自分の得意な分野で海外を視野に入れてる人ならなおさら。

 

とまぁ、こう言っても100人中99人は何も行動を起こしません。

なぜなら、ヒトは「新しいことには手を出さず、今の現状を維持するのが一番ラクだ」と思い込んでしまう現状維持バイアスという心理が働くから。

そして、お察しの通り、現状維持バイアスに打ち勝った人しか「出る杭」になれないことを覚えておいてください。

 

ぼくが無料体験を受けたオンライン英会話は、この4つです。

1.hanaso 

2.レアジョブ

3.ネイティブキャンプ

4.DMM英会話

無料体験中とにかくたくさん話したいなら、7日間予約不要で24時間受け放題の「ネイティブキャンプ」がダントツでおすすめ。

ただし「DMM英会話」は86か国の講師陣が揃っているので、いろんな国籍の方とお話ししたいならこちらが最良の選択ですね。ぼくが鍼灸のイメージを聞いて回ったのもDMM英会話です。

定番の「hanaso 」と「レアジョブ」は、講師のクオリティが高いと評判ですが、英語力ゼロのぼくにとってクオリティの高低は関係ありませんでした(笑)

 

セラピストはとかく「知識」や「技術」を磨くことに一生懸命になりがちなんですが、それらの資源は「他人に伝えてナンボ」の世界です。

英語が使えるようになるだけで、あなたの技術や知識は今よりも10億人以上の人に届けることができるんです。これ超素敵じゃないですか?

言っておきますが、これらは少なくとも「同僚が始める前に」スタートしなければ意味がありません。その記念すべき第一歩として、遅くとも2日以内に上記の無料体験を受けてしまいましょう。

 

2.  webスキルを身につける

f:id:youchiryoin:20170606173547p:plain

セラピストの中には、パソコンに強い人が一定数いますよね。

でも、病院勤務のセラピストにはその特技が活かされる舞台は用意されていません。それならいっそ、短期集中でお金を稼げるレベルのスキルを身につけて、複業にしてしまったらどうでしょうか?

 

ぼくはパソコンに長時間向かうのが苦手なので手を出しませんが、パソコンと「ゲーム感覚で」にらめっこできるセラピストはやらない理由がありません。

 

セラピストがWebスキルを身につけると、例えばこんな仕事ができるでしょう。

・セラピスト関係のiPhoneアプリを開発できる。

・セラピスト関係のホームページを作ることができる。

・セラピスト関係のポスターや名刺のデザインができる。

 

ぼくの周りの同業を見渡すと、鍼灸師って恐ろしくITが弱い人達の集まりなんですよね。開業しても超ダサい素人丸出しの手作りホームページを作りがちです(笑)

そういった同業のホームページ作成を代行するセラピストが現れたら、いくらでも仕事が回ってくるでしょう。依頼する側からしても、怪しいウェブ業者に頼むより同業の方がずっと安心なはずです。

 

Webスキルはどうやって身につけるのか?

f:id:youchiryoin:20170606170107p:plain

こちらも基本的に「平日の仕事後」の時間を投資するのがベターなので、どこかに通うよりもオンラインの方が体力的にずっとラクです。

現在、完全オンラインで学べる代表的なプログラミングスクールは「TechAcademy」と「CodeCamp 」の2つ。どちらも1週間無料体験があるので、iPhoneアプリを作ったりサイトのデザインを作ったりすることを直感的に楽しい!と感じたならぜひ受けてみてください。

オンラインに加えて、オフラインでグループ学習ができる「WebCamp」も人気がありますが、土日で通うとなるとプライベートな時間が完全に潰れるので、病院勤務セラピストには少しキツイかもしれません。

 

これらプログラミングって、実は2020年から小学校で義務教育化されるほど、人材が急激に必要になってる分野なんですよ。保険診療が先細りしつつある病院セラピストにおすすめできる点はまさにそこ。

パソコンと長時間向き合うのが嫌でないなら、Webスキルは間違いなく資産になります。同僚が遊んでいる間に粛々と足場を固めてみては?

Webスクールについては過去にまとめた記事があるので、こちらも参考にしてください。

参考記事:オンラインで学べるプログラミングスクールの大手5社を徹底比較。社会人は独学で消耗するな!

 

3.個人ブログで発信する

f:id:youchiryoin:20170509180048j:plain

英語は海外に興味がある方、プログラミングはパソコンと向き合うのが苦でない方にオススメしましたが、病院に勤務している全セラピストに始めてほしいのがコレ。

 

10年前、パソコンってオタクの代名詞でしたよね。それがどうでしょう。今や社会人必須ツールになっています。

じゃあ、次は何が「社会人必須ツール」になるでしょうか。それがブログなどの自分メディアです。

具体的に言えば、誰もが自分のホームページを持たなければ生きていけない時代になるということ。なぜなら、会社や組織などの長いものに巻かれろ戦略が通用する時代が終わったからです。

 

 

コレがどういうことなのか説明しましょう。

試しに「肩甲骨 ストレッチ」でググってみてください。ぼくのブログ記事が検索1ページ目にヒットするはずです。

f:id:youchiryoin:20170706165629p:plain

 

この記事は1日約400人に読まれています。1ヶ月12,000人です。

コレを読んで「参考になった!」と感じた人が仮に半分しかいなかったとしても、1ヶ月6,000人に自分の存在を知ってもらえるのです。

勉強熱心なセラピストのあなたは、この記事を読んで

「大したことない内容だなぁ。自分のほうがもっと知識あるよ!」

と思われるかもしれません。

 

でも、少なくとも、肩のストレッチ方法が知りたくてググった12,000人の中に、あなたという人間は存在すらしていないのです。この意味がわかるでしょうか?

ぼくの記事を見た人の中には、感想をくださったり、質問をくださったりする方も少なからずいらっしゃいます。

そのまま仕事に結びついたり、ツイッターをフォローしてくれることもあります。

 

あなたが病院と家を往復している間に、こうしてぼくは着々と世界中の読者とコミュニケーションを取りながらファンを増やしています。これがブログの持つ力です。

 

ちょっとコレを見てください。

f:id:youchiryoin:20170706171813p:plain

 

ぼくの講演を聞いた後で、新しくブログを始めた薬剤師片桐くんのブログです。

「薬剤師×薬膳×食レポ」って掛け算が超素敵じゃないですか?

個人的に「薬剤師=クスリを処方する人」ってイメージがあったのですが(笑)、このブログで完全にイメージがぶち壊されました。

名古屋人的には、画像の下にある世界の山ちゃんを薬膳する!って記事もめっちゃ素敵ですよね〜。ぼくは鍼灸師で東洋医学も一応かじってるので、外食メニューを東洋医学で解説するって視点が斬新過ぎて興味津々です。

・「記事タイトルがイマイチだな〜」

・「東洋医学用語にわかりやすい解説がほしいな〜」

・「写真スキル磨いたら女性ファンつきそうだな〜」

 

とか、ツッコミどころは108個くらいあるのですが、しっかりコンセプトが差別化できているので、ジワジワ頭角を現しそうでめっちゃ楽しみです。

こんな感じで好きなことと掛け合わせて攻めないと、「薬局に勤めてる薬剤師と何が違うんすか?」って詰められて終わりですもんね。とにかく違いがわかりにくいんですよ、セラピスト一同って!

 

ブログはどうやって始めるの?

f:id:youchiryoin:20170706172929p:plain

ブログを始めるのは至って簡単。

初心者であれば、コードをいじる手間がかからずシンプルなデザインの「はてなブログ」がおすすめです。アメブロはどうしても「主婦の日記感」が出るのでセラピスト向けじゃないかなと。

デザインなどがある程度いじれる人は「ワードプレス」でもいいですが、肝心の記事を書き始めるまでいろいろと設定が大変なので、よほど根気がある人でないとキツイかもしれません。 

 

時間をかければプロっぽいページになるのは間違いなくワードプレスなので、はてなブログである程度運営してからワードプレスに移行するのも一つの手です。

ブログ上では、Amazonの商品を紹介したり、「BASE」で開設したネットショップで自前の商品を売ることもできます。まさに自分ホームページですよね。

 

英語やプログラミングと違ってお金も時間もかからない反面、1ヶ月で9割の人が脱落するのがブログの世界。参入ハードルが低いということは、ライバルも多く離脱するのものもカンタンというわけです(笑)

 

まとめ

今回紹介した「出る杭」要素をまとめます!

 

ゆくゆくは海外へ活動の幅を広げたい人は、一日でも早く英会話を始めましょう。とりあえず「飲み屋で外人と同席した」くらいの気持ちで無料体験を受けてみては。

おすすめは7日間予約不要で受け放題の「ネイティブキャンプ」、86か国の講師陣が揃った多国籍感マックスの「DMM英会話」、そしてフィリピン人しかいないものの大定番の「hanaso 」「レアジョブ」です。

 

パソコンが大得意な人は、希少価値の高いセラピスト兼プログラマまたはデザイナーが掛け算要素になること間違いないでしょう。無料体験で講師にわからないことを質問しまくるのもアリです。

おすすめは完全オンラインで学べる「TechAcademy」か「CodeCamp」ですね。どちらも1週間無料体験があります。特にCodeCampは365日7〜24時まで受けられるので、少な時間の中でチャレンジする方にとっては融通が効くかもしれません。

 

そして、なによりセラピストにやってほしいのが自分ブログの開設。

きっとこれを読んでいるセラピストの方々は、ぼくよりずっとカラダに関する知識が豊富なはず。だからこそ、価値ある情報を発信して自己実現を目指してほしい。

初心者でデザインをお任せしたいなら「はてなブログ」、最初からプロっぽいサイトを作りたいなら「ワードプレス」でチャレンジしてみてください。どんなコンセプトで攻めたいのか、ご質問あればセラピスト職の方限定で相談のりますよ〜〜!!

 

自分の特性がハッキリせず、どんな要素を掛け算をしたらいいのか決めきれない方は、無料で受けられる「グッドポイント診断」を受けてみてはどうでしょうか?自分の長所を8568通りから導いてくれる最強の自己分析 ツールですよ。

 

さぁ、ここまでドドーンと「出る杭」になるための方法をお伝えしましたが、これでも99%のセラピストは行動を起こしません。これは今までいろんな相談を受けてきた上で実証済みです。

 

ということは・・・?

今から「たった一つだけ」行動を起こしただけで1%の人材になれるということですね!いきなり1万分の1にはなれなくても、100分の1になるのって意外とカンタンなんですよ。

 

そこから一歩踏み出す勇気さえあれば。

 

そいではまたー!

 

「出る杭」になるためのヒントはこちらにもあります。

時間と場所に縛られない生活に必須のスキルを爆速1ヶ月で身につける方法

「行動力がハンパないのに前に進んでない人」の特徴を6つにまとめた。

30歳のぼくが不動産投資でパラレルキャリアを築く3つの理由とは?「本業以外に何をすればいいのか見当がつかない」あなたへ。