慢性的な背中の張りで悩む人に「検索でヒットしない」新常識を教える。
こんにちは。秘境をめぐる治療家、中村ひろきです!
「背中 張り 解消法」とかでググった時にヒットする情報があまりにも薄っぺらくて、ちょっと悲しい気分になってます。。。
たいていこんなアドバイスが出てきませんか?
・良い姿勢で仕事しましょう。
・冷やさないようにしましょう。
・毎日適度な運動をしましょう。
いやいやいや!治んない治んない治んない!
現代人のカラダの疲れって、そんなんで解消されるほど甘っちょろくないんですよね。ホッカイロを貼って温めた程度では、背中の張りは1ミリもよくなりません。
今回は、デスクワークや立ち仕事で「背中が張ってツライ」という人に、ちまたでよく見かける「聞き飽きたアドバイス」の一歩先を行く解決策をお教えします。
背中を温めるなら「カイロ」より「高温浴」
あなたが1日5時間デスクワークをしているとすれば、背中の筋肉は5時間引き伸ばされっぱなしです。
そんな極度に疲れた筋肉に、果たしてお手軽簡単なホッカイロをペタッと貼るだけでほぐれるでしょうか?これはだいぶ無理があります。
だいたいカイロって、筋肉よりも皮膚を温めることがメインの役割ですからね。筋肉まで到達しようなんて無理をすると、低温やけどのリスクがあります。
「温める」という発想は正しいんですが、肝心の筋肉まで到達していない。これじゃあ気休めにしかならないのも無理はありません。
そこでオススメなのが高温浴です。
参考:腰痛男子必見!半身浴より効果の高い「高温浴」の魅力とは?
ここでも紹介していますが、コレはすごいですよ。ぼくは熱めの風呂に入るために、わざわざ週1〜2回近くの銭湯に通っています。
約8分連続で入っていると、筋肉が明らかにほぐれてくる感覚がわかります。でも、最近は5分→水シャワー→5分という流れでもほぐれることがわかってきました。
連続で長時間入るのが苦手な人は、ぜひ試してみてください。
なお、心臓に弱い方や高血圧の方は医師のアドバイスに従ってください。体力のある若い方なら全然オッケー。
あ、でもお酒を飲んでいるときは絶対NGですよ。
ストレッチなら「背中」より「肩甲骨まわり」
背中の張りで悩むあなたは、下の図のような姿勢がクセになっているでしょう。
つまり、左右の肩甲骨(=赤で囲った部分)が外に広がり、背中が丸くなってしまう猫背に悩まされていると思います。
猫背のとき、背中の筋肉はずーっと引き伸ばされたままなので、負担がかかりっぱなし状態です。悲鳴をあげています。
ここで問題の根っこになっているのは「外側に広がって埋まってしまった肩甲骨」です。いくら背筋を伸ばそうとしても、肩甲骨が外が広がったままのうちは、背筋は伸びません。
つまり、背筋が伸びるかどうかのカギは「肩甲骨次第」というわけです。
となれば、背中のストレッチをやることは、間違ってはないけれども、根本的な解決にはなりにくい。
背中のストレッチをやっても翌日には元通りになってしまうのは、原因の芯をとらえてないからなのです。
そこで必要不可欠になるのは、むしろ背中の上司的存在である「肩甲骨まわり」のストレッチ。ぼくのオススメはタオルを使うヤツです。
参考:【プロ直伝】大谷翔平の肩甲骨をゲットする5つの超実践ストレッチ
ここではパラパラ漫画付きでムチャクチャわかりやすく解説してます。
「適度な運動」より「的確なヨガ」
背中の張りだけでなく、腰痛や肩こりなどの慢性的な症状に悩んでいる時、ググって一番見かけるうっすーいアドバイスはコレ。
“適度な運動をしましょう”
適度ってなんだよ!?具体的にどんな運動をどれだけやればいーんだよ!?
なんか、すごい無責任なアドバイスですよね。確かに悪いことではなさそうだし。
ということで、ぼくがオススメするのは、やみくもに始めるウォーキングやランニングではなく、背中にバッチリ効くヨガポーズ。
その中でも特にピンポイントに効果があるのは「牛と猫のポーズ」ですね!
やり方の詳しい手順は、下の記事の中で紹介してます。
参考記事:自宅で3分以内にできる腰痛対策セルフケアを7つ伝授する
これ、結構刺激が強いので、気合を入れすぎるとあっという間に筋肉痛になりますよ。ゆるーく始めてください。
ぼくも毎朝欠かさないヨガポーズです。
「ヨガマット」ではなく「ストレッチポール」を使う
平坦な場所で行うストレッチも悪くないんですが、背中の疲れがエグい人にプラスアルファでオススメしたいのがストレッチポールです。
これね、キャッチフレーズが衝撃なんですよ。
・まるで生まれたての赤ちゃんの身体に戻るようなイメージです。
・毎日ポールに乗らないと気持ち悪いという心地よさが体験できます。
(公式サイトより引用)
使い方のイメージはこんな感じです。
「背中まわりの筋肉が床に沈んでいくような感覚」を与えることで、背中周りの筋肉がふわーっとゆるんでいくというワケです。
上記のキャッチフレーズはなかなかうさん臭いですが、確かにぼく、このポールに乗ったまま寝ちゃうんですよね・・・絶妙なバランスを保ったまま・・・
背中の筋肉をほぐしてくれるだけでなく、カラダのゆがみを整えたり、インナーマッスルを鍛える使い方もあります。
▲ 正真正銘の純正品。硬くも柔らかくもない絶妙な質感がクセになりますが、なにせ高いのが難点。形から入りたい人はどうぞ。
▲純正以外で口コミ評価が抜群に良いのがコレ。長さは純正と同じ98センチ。少し固めと感じる人もいるようですが、値段は純正の5分の1なので「とりあえず買ってみよう」という入門者はコレしかないっすね。
▲「純正が固かったので、こっちの方がしっくりきた!」という人がたくさんいたのがコレ。もはやカラダとの相性ですね。長さは純正と同じ98センチ。値段は純正の5分の1ほどでお手ごろです。
そもそも「筋肉の疲れ」じゃない
「それほど背中が疲れる仕事じゃないし、猫背と言われたこともない」のに、それでも背中が張るのはナゼだろう?という人が次に疑うこと。
それは胃腸の負担です。ちょっと下のイラストを見てください。
難しい漢字がいっぱいですね。別に読めなくても大丈夫です。
カンタンに言えば、背中って内臓に関わるツボが密集してる場所なんですよ。
つまり「内臓が疲れてくると硬くなりやすい場所」というわけです。
特に男性に多いのですが、炭水化物が大好きで、「大盛り無料」「ライスお代わり自由」というフレーズに目を輝かせるような人。
こういう人は、結構慢性的に背中の張りに悩まされていたりします。これがまさに内臓の疲れからくる背中の張りです。
この場合、ストレッチやマッサージをしても「やってる時だけ気持ち良い」で終わることがすごく多い。
それよりも「炭水化物の摂り過ぎをやめる」ほうがよっぽどラクになります。
まとめ
繰り返しますが、現代人の背中のこりは甘っちょろいもんではありません。仕事の休憩中に5分ストレッチをして治るほどカンタンじゃないんすよ。。。
今回紹介した方法でいろいろ試してみて、自分の背中の張りを作っている原因と対抗してみてくださいね!
▼カラダ関連の記事はこちらです。