「好きなことを仕事にする」なんてバカなことは、絶対に言ってはいけない。
こんにちは。秘境をめぐる治療家の中村ひろきです!
最近「好きなことを仕事にしよう!」というキャッチフレーズをよく見かけますよね。
時代背景を考えるとわからなくもないのですが、このフレーズを鵜呑みにすることはムチャクチャ危険です。
下手をすると、人生最大のギャグになりかねない。
それはなぜか。さっそく解説していきます。
カフェオーナーはカフェを満喫しているのか?
なぜ「好きなことを仕事にする」なんてバカなことは言ってはいけないのか。
結論から言えば、「好きなことを仕事にすることが、自分を最も好きなことから遠ざけてしまう」からです。
仮に「カフェが好きだから、カフェを起業した。」というAさんを例に挙げます。
学生の頃からカフェが大好きで、コツコツと貯めたお金で念願のカフェをオープンさせたAさん。
長年の夢を実現したAさんへの称賛の声は多く、Aさん自身もそれを誇りにもっています。
しかし、お店が繁盛してくると人を雇わなければならず、定休日でも在庫や収支の管理に多くの時間を割かなければいけません。
「カフェ」をライフスタイルの中心に置きたかったはずなのに、実際は確定申告に備えて領収書をかき集めたり、今月末で急に辞めることになったスタッフの代わりを探すことに必死。
雑誌に新しく掲載されたカフェを巡って、ゆっくり読書する暇なんて到底ありません。
誰よりもカフェが好きなのに、誰よりもカフェを満喫できない。
コレ、人生最大のギャグじゃないですか?
「好きなことを仕事にする」の落とし穴
先に挙げた「好きなことをそのまま仕事にしたおかげで、好きなことから最も遠ざかったしまった」という悲劇。
あなたの周りにも、思い当たる友人がいるのではないでしょうか。
・ダイビングが好きだから、ダイビングショップで働く。
・動物が好きだから、ペットショップで働く。
・お年寄りと接するのが好きだから、老人ホームで働く。
本当にダイビングが好きなら、ダイビングショップで働くよりも、天候の良い日にいつでもダイビングができる「時間に縛られない仕事」を見つけた方がいいのではないでしょうか。
先に挙げたAさんの例だと、土日休みのOL勤めのほうが、よっぽどカフェ巡りを謳歌することができるでしょう。
カフェ巡りの活動をSNSやブログで発信すれば、雑誌などメディアの取材を受け、いつのまにかライターなどの仕事に発展する可能性は十分にあります。
このように、これからの時代で必要なのは「好きなことを仕事にする」ではなく「好きなことが仕事になる」というニュアンスなのです。
ラーメンを年間200杯食べる友人
ぼくの友人で、ラーメン屋を年間200軒巡っている友人がいます。
「エリア×ラーメンの種類」をメールで尋ねれば、瞬時でイチオシ店を教えてくれるので、食べログなどの口コミサイトよりもよっぽど信用できます。
でも、この友人の口から「ラーメン屋をやりたい」などというセリフは一度も聞いたことがありません。
きっと、そんなことをしたら悠長にラーメン巡りなんてしていられなくなることをわかっているのでしょう。
彼はある程度自由に休みを取れる外資系の会社で働きながら、ラーメン巡りを中心としたライフスタイルを満喫しています。
残念ながらweb発信していないのでごく身近な友人にしか知られていませんが、彼がSNSやブログでラーメンの食べ歩きを発信すれば、地元メディアの目に止まることは間違いないでしょう。
このように、好きなことをそのまま本業にしてしまうのではなく、別の仕事をしながら余白で好きなことを満喫したほうが、「好きなこと」と「仕事」は上手く結びつきやすいのです。
ぼくは三度の飯より旅が好きですが、かといって旅行代理店に就職しようと思ったことは一度もありません。
それもラーメン好きの彼と同じで、旅行代理店に就職するよりも、「時間と場所に縛られない働き方」をしたほうが、よっぽど生涯で多くの旅をすることができるからなのです。
「好きなことが仕事になる」の第一歩は?
繰り返しますが、これからの時代に必要なのは「好きなことを仕事にする」ではなく「好きなことが仕事になる」という感覚です。
では、「好きなことが仕事になる」ための第一歩は、何をすればいいのでしょうか?
答えは簡単。好きなことをすればいいのです。
料理が好きなら、友達を家に呼んでホームパーティーを開いてみる。
→ 料理教室を開いてほしいと頼まれるかもしれない。
京都のお寺に詳しいなら、SNSやブログで発信してみる。
→ ツアーを主催してほしいと頼まれるかもしれない。
そんなぼくも、不動産投資を始めたキッカケは間取り図を見るのが好きだったから。
ブログを始めたキッカケは、文章を書くことが好きだったからというだけです。
とにかく正解はないから、自分の興味や関心のままに突き抜けてみること。
そのためには、短絡的に好きなことを本業にするのではなく、好きなことを満喫するための「余白」を作ることの方がずっと大事なのです。
ぼくが四六時中考えている「時間と場所に縛られない生活」に関しては、こちらにも考えがまとめてあります。
・時間と場所に縛られない生活に必須のスキルを爆速1ヶ月で身につける方法
「好きなこと」と「仕事」についてもっと深く考えたい方は、こちらもどうぞ。
そいではまたー!