【最終結論】その腰痛は「温める」「冷やす」どっちが正しい?
コレ、勘違いしている方がとても多いんです。
一番多いケース。温めなきゃいけないのに「とりあえず湿布貼って冷やしてます!」という人。
その次に多いケース。冷やすべきなのに「毎日フロに浸かって温めてます(ドヤァ)!!」というヤツです。
今回は、その勘違いで余計に腰が痛くなることのないように、判断のしかたと具体的な方法について、わかりやすく解説していきますね。
ほとんどの腰痛は「温める」が正解
いきなり結論です。
だからといって、「迷ったら温めろ!」というワケでは全然ありません。つーことで、ガサツな人も、あと90秒くらいお付き合いください。ミニマリストを気取って超カンタンにまとめると、こうです。
・「急性」なら冷やせ
・「慢性」なら温めろ
「あ、そーゆーことね!オッケ!」
と即理解できる人は、今すぐ「戻る」をクリックしてください(笑)
そうでない方のために、もう一歩踏み込んでカラダの中で何が起こってるのか、具体的にどーすればいいのか、説明していきます!
背後から不意打ちドロップキック!さてドースル?
突然ですが、クイズの時間です。
あなたがスタバでコーヒーを注文してるとき、突然背後から何者かにドロップキックを喰らわされました。見事に腰あたりにヒットして、崩れ落ちるあなた。
あなたの腰はみるみるうちに熱を帯びて、腫れ上がる。少しでもカラダを動かそうものなら激痛が走ります。しかも、その痛みはますます激しくなってくる。
さて、あなたは腰を温めますか?冷やしますか?
「急性」なら冷やせ
問題の答えは「冷やす」が正解ですね!
「急性」というのは、「急激に起こる経過の速い症状」のことです。上のクイズで挙げたような、急にカラダを傷つけられるケースは全て急性症状です。
医学的な言葉を少しだけ使うと、「けが」「事故」「ねんざ」「打撲(だぼく)」「骨折」の起こった直後も「急性」に当たります。
このとき、傷つけられた部分が熱をもったり、腫れたり、激しい痛みを感じたりします。これらの反応を「炎症」といいます。
「炎症」によって腰に痛みが走る場合は、その腰を冷やさなければいけない。ちょうど、火事を消し止めるためには水が必要な場面をイメージするとわかりやすいですね。このときに温めてしまうと「火に油を注ぐ」ことになってしまいます。
では、「炎症によって起こる腰の痛み」って、他にどんなケースがあるか。具体的なモノを挙げますよ。
- スキーで転倒して腰を強打した
- 交通事故で地面に打ち付けられて腰を打った
- くしゃみをした時に「グキッ」と腰に痛みが走った
- 前かがみの姿勢をした時に「ピシッ」と腰に痛みが走った
こーゆー悲惨なヤツのことです。
不意打ちドロップキックから3日経過。さてドースル?
ようやく普段通りカラダが動くようになったあなた。
腰をさわっても熱をもっておらず、腫れも引いたようです。また、どうあがいても痛かった激しい痛みはなくなりました。ただ、腰を左右にひねったときだけ、少し痛みが残っている。コレを取りたい。
さて、今度は腰を温めますか?冷やしますか?
「慢性」になったら温めろ
今度は「温める」が正解です!
「慢性」というのは、「激しい症状はないが、ダラダラと弱い症状が続く状態」を指します。「急性」が夕立ちのような激しい雨だとすると、「慢性」が梅雨時の弱い雨のようなイメージ。
「慢性」 の時には、すっかり炎症はおさまっています。つまり、熱感も腫れもなく、激しい痛みもなくなっている。でも、地味な痛みがダラダラ続いています。
炎症はおさまっているのに、なぜ痛むんだろう。この地味な痛みはどこからくるの?ということになります。それを知るには、このときカラダがどうなっているかを知る必要があります。
「慢性」のときのカラダは、痛めた場所に限ってひどく疲れています。筋肉は硬く、血行は悪くなっている。血行が悪い場所は、重くてだるいような痛みを感じます。今回の痛みの原因はコレです。
「慢性」の時の痛みの原因は、「炎症」ではなく「血行不良」ということがわかった。となると、血行を良くするには「温める」のがいいだろうか。「冷やす」のがいいだろうか。モチロン「温める」ほうがいいだろう。ということになります。
では、「血行不良によって起こる腰の痛み」って、どんなケースがあるか。具体的なモノを挙げます。
- 寒い日や天気が悪い日だけ痛む
- 子供を抱っこすることが多く前かがみすると痛む
- 車を長時間運転すると腰が重だるくなってくる
- ぎっくり腰から3日経ったがひねる時だけ痛む
こーゆーよくあるヤツのことです。
おわりに
温めるのか冷やすのか、ビミョーな時もあります。その場合は「何もしない」ことをおすすめします。そうすれば、少なくとも間違った処置で悪化してしまうことはないですからね。
では、おさらいです。
・炎症が原因で起こる急性の腰痛は、冷やすべき。
・血行不良が原因で起こる慢性の腰痛は、温めるべき。
ぜひ試してみてくださいねー!
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